ダミアン・ヒューズさんの「FCバルセロナ 常勝の組織学」を読みました。FCバルセロナとヨハン・クライフ、そしてグアルディオラが凄すぎてとても惹きこまれる本でした。サッカーの本ではなく組織学の本、そして組織文化・哲学の本。
バルサの基本理念は1)謙虚であること、2)勤勉であること、3)チームを最優先することの3つ。読んでいて、この順番も大事なんだなと。あとキーワードは「文化の設計者」と「要石の習慣」。要石の習慣とは「私たちの生活全般に影響を及ぼし、連鎖反応を引き起こして他のパターンを変化させる力を持つ習慣」のこと。「文化の設計者」=「権限によらないリーダー」で、組織を導き、守り、支える存在のこと。FCバルセロナでいえば組織の「謙虚」「勤勉」「チーム優先」の哲学を実践し、結果としてチームを導き、守り、支える存在。多くは少年時代からバルセロナの文化の中に身を置き、そうした哲学を体現する選手を指している。シャビとかイニエスタとかバルデスなどが該当するのかな。とにかくそういう選手がバルセロナの哲学を身につけ、スタイルを守って「勝つ文化」を育て継承する。今流にいうなら、サステナビリティのある組織を作り上げる。そんなことが学べる一冊でした。
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