オスカル・P・カノ・モレノさんの「バルセロナが最強なのは必然である」を読みました。この本の主張は、断面とかパーツで見て評価してはダメだということ。それと、数値に頼り過ぎていないかということ。まず前者だけど、サッカーというのがゲームという流れがあって、チームが有機的に機能して勝利に結びつくことから、個々の能力の足し算がチーム力ではないということがポイント。いい選手をとっても、チームの戦術にマッチしなければ能力を発揮できない。チームの決まり事、あるいはそれはカルチャーなのかもしれないけど、それと選手の能力がマッチしてチーム力が決まるので、チームとしてのカルチャーをどう全員が理解し、機能するかという組織マネジメントの問題にもなるというところかな。数値の話はその一部ではあるのだけれど、数値で表現されると安心される一方で、数値では表現できないものがあるのも事実。フィジカルなどは数値化し易い分、数値化が進むとフィジカル面重視になってしまうというところがポイント。もちろん、これだけではないのだけど、チームの決まり事を浸透させる仕組みがバルセロナは半端ないということ。そして、そのことの正しさは、勝つことによって証明されているということかな。益々バルサが好きになってきました。
バルセロナが最強なのは必然である グアルディオラが受け継いだ戦術フィロソフィー
- 作者: オスカル・P・カノ・モレノ,羽中田昌
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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