生島淳さんの「ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話」を読みました。素直に面白かったです。キーワードはアートかな。
「凡庸なコーチは、勝つためのポイントを発見できない。欲張りなコーチは、改善点をたくさん見つけることはできるが、解決するための時間が足りなくなってしまう。・・・ポイントを絞り込むのは、やはりアーティスティックな作業かもしれません。」
「あらゆる局面を数値化して分析していくと、トータルで3%の差が価値と負けを分けることに気づきました」
「11対1。パスが11回に対して、キックが1回。おれがジャパンにもっとも適した比率だというのが私の結論です」
「キックの1がもつ意味を軽視してはならない。キックが効果的でなければ、それまで11回つないできた過程が水の泡になってしまうからだ」
「コーチに必要とされるのは、最終的な到達点のイメージを持つことです」
「外した選手にはディスカッションが必要だということです」
「自分の持ち味に気づかなかったり、長所を前向きに評価したがらないのが日本人の特徴だ」
「ケガのマネジメントで必要なのは、最初の段階で身体のどの部位に問題があるかを的確に把握し、リハビリのプランを立てることだ」
「責任が生まれない集団には、リーダーシップが育ちません」
「人生でもっとも学べるのは失敗したときですよ。そこで責任転嫁してしまうと、その失敗から学ぶことはむずかしくなります」
「能力が無いコーチは、オプションを提示しすぎるんです。選手に決断を促すのではなく、迷わせてしまう」
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books)
- 作者: 生島淳
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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