りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる

 橘玲さんの「働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる」を読みました。まず、冒頭のNetflixの「カルチャーデック」という人事方針に驚いた。そこに書かれていることは、「すべてのポストにもっとも優秀な人材をあてる」「業界最高水準の報酬を支払う」「将来の業務に適さない人にはお金を払って辞めてもらう」「有給休暇を廃止する(従業員の裁量で休む)」「人事考課制度は時間と労力のムダ」という内容らしい。つまり、Netflixという会社はプロスポーツと同じ。しかもレアルマドリードとかそういう強豪チーム、常勝軍団の働き方なんですね。Netflixが発見したのは、とびきり優秀なエンジニアだけをそろえた小さなチームの方が、仕事熱心なエンジニアの大きなチームよりもよい仕事をしていたこと。大規模な人員整理で中間管理職をごっそり解雇して以来、いちいち意見を聞いたり承認を得ずにすんでいるせいで、全員が前よりずっと速く行動。リストラによって、「最高の結果を出せる人だけが会社に残っていた」というものらしい。そして、そういう力のある人材は、フリーエージェントやインディペンデントワーカーになって、自分の好きなチームで好きなように働く。そして当然成果も出すんでしょう。

世の中がリベラルな方向に進んでいることは間違いなくて、そういうリベラルな社会では、当然、いっさいの差別をせずに評価がなされる。その基準は学歴・資格と経験(実績)であり、これがアメリカ型成果主義の本質だという主張だ。

そいう社会で生きていく上で、もっとも重要なのは、好きなこと、得意なことを仕事にすること。嫌いな勉強をつづけることできないけれど、好きなことや得意なことならいくらでもできるかららしい。プロスポーツと同じで、全ての人ができることではないけれど、そのぐらい突出した能力が発揮できない限り、崩壊する中間層になってしまうということなのかもしれない。あるいはAIに使われる人なのかな。

 主張は筋が通っているし、その通りだと思う。これからの社会は努力し続ける人だけが救われる厳しい社会になることを実感しました。

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

 

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