人工知能は人間を超えるか

松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」を読みました。きわめてスッキリしています。ディープラーニングの研究って何をやっているのか、そういう疑問についてきわめてクリアな答えが書いてありました。
特徴量の抽出について、どうしても主成分分析をイメージしてしまうのだけど、2つの点で違いがありました。ひとつは非線形で考えていること。もうひとつは、この非線形であることと関連すると思うのだけど、通常PCAは第1軸の残余から第2軸を考えるのだけど、そういうアプローチではないということ。このため、特徴量の数がたくさん抽出できるようです。ディープラーニングの深さは特徴量の強さ。わざとノイズを入れたり、ある特徴量を目隠しして他の特徴量で説明させたりという学習が、差別化の要因であり、より良い特徴寮の抽出になる・・・ということみたいです。つまり、学習の方法に工夫があり、差別化が可能ということみたいです。非常に勉強になりました。