りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ソロモンの偽証 法廷

文庫本になるのを待てず、単行本を買ってしまいました。そして、期待通り面白かったです。第2部の決意を読んでいる時に、結論がどうなるのかは何となくわかってしまいました。なので、あっと驚く大どんでん返しという訳ではなかったのだけど、それでもすごい作品だなと思いました。何より、700ページを超えるこの3部を一気に読ませてしまうほどの力が在る訳ですから。
この本の主人公は藤野涼子。第2部までは間違いなく魅力的な主人公でした。そして決して主人公ではないけれど、ユニークな設定である神原和彦は別の意味で惹かれるものがありました。第3部はこの二人が検事と弁護人として学校裁判を進めるわけですが、意外にこの二人が思ったほど目立たなくなりました。そして、第1部で起こった些末な出来事が意外な形で意味を持っていて、非常に考え抜かれた作品であることを思い知らされました。非常に面白い。一気に宮部みゆきファンになりました。

ソロモンの偽証 第III部 法廷

ソロモンの偽証 第III部 法廷

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