宮部みゆきさんの模倣犯1を読みました。ソロモンの偽証以来宮部みゆきさんにはまっています。この模倣犯はいわずとしれた宮部みゆきさんの代表作で、かつ長編です。長編小説の1巻というのは、読者に登場人物を理解させ、全体のマップを示し、後で重要となる話題の布石を打っておくということが行われるところで、読んでいる方にはちょっと判りづらく忍耐がいるところ。歳をとってメモリー容量が少なくなってくると、なかなか話題をキャッシュに置いておくことが出来なくなって、読んでいて辛くなる訳ですが、今回も多少そういうところがあり、体力的に長編小説を読む力が衰えていることを自覚してしまいました。長編小説、とりわけこの手のミステリー小説を読むのはそろそろ厳しくなって来たような気がします。
さて、この模倣犯。やはり面白いです。昔、バットマンに出てくる犯人が意外に好きだったのは知能犯が多かったから。今回の作品もそういうある種の知能犯との知恵比べがなかなか面白そうです。とりあえずまた、小説の全体像を上手く把握できていない感じですが、これからの展開が楽しみです。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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