ついに模倣犯を読了してしまいました。最後の最後で、なぜこの小説のタイトルが模倣犯なのか良くわかりました。犯人が少しずつ追いつめられていることは判ったのですが、最後にどういう形で逮捕されるのか、その点はある意味予想外でしたが、劇場型犯罪という形で進行したこのお話にとっては、必然的な逮捕劇だったのかもしれません。いろいろな布石が織り込まれていて、警察側の捜査の視点をもう少し付け足せば、もう少し長い物語に仕立てることはできたんだろうけど、おそらく意図的に、この劇場型というストーリーの終わらせ方を考えて、その部分はあえて書かなかったのだと思いました。
「ソロモンの偽証」「模倣犯」と立て続けに長編を読んだので、少し別の視点で本を探したいと思います。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: 文庫
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