りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ねじれ国会。なぜか統帥権干犯問題を思い出してしまいます。

統帥権を政治問題として使う。ことの発端は1930年のロンドン軍縮条約。この条約は、第一次大戦の反省のもと、世界の軍縮を進めようとして各国の軍艦の保有比率を定め、いたずらな建艦競争を抑制しようという条約。日本もこの条約に調印したが、当時野党であった政友会はこれを政治の道具に使おうとした。ロンドン条約の批准を拒否することで、条約の調印そのものを無効にしようと図ったのだ。もし、そうなれば日本は世界中から非難をあびて孤立し、民政党浜口内閣が瓦解するからである。つまり当時の政友会は国益より党益を優先したということですね。この時、政友会が使ったのが「統帥権干犯」という言葉。だから、今のねじれ国会をみると、なぜかこの統帥権干犯という言葉を思い出してしまいます。
さて、この政治の道具としての統帥権干犯問題。最後は犬飼毅が五・一五事件で凶弾に倒れるという形で、政党政治そのものに引導を渡してしまいました。
先週、S&Pの格付で日本の長期国債が格下げされたというニュースが流れた。関連するニュースを見てみると、米国のオバマ政権との対比。管政権には具体性や実行力が見えないことによる格下げという意見が多かったが、この裏にはねじれ国会という事実が含まれている。日本は歴史に学ばないというか、何度も同じ過ちを繰り返すというのか、いずれにせよ、民度が低いということでしょうか。