りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

知識経営とイノベーション

昨日、「これからの経営学」を読んで、現在日経新聞に連載中の野中郁次郎先生の「知識経営とイノベーション」について触れましたが、今日が連載の最終日になっていました。野中先生の本は昔は良く読んでいたのですが・・・という感じでしたが、今日の連載の最終回を読んでいて、潮流は変わっているなと感じるものがありました。従来、企業の最終目的は利潤の最大化といわれてきましたが、マイケル・ポーター教授の論文引用にもあるように「企業の事業戦略と社会的価値の創造こそが21世紀の企業の競争優位の源泉になる」というように、企業は社会の一員として、社会の共通の善の実現を目的に加えて事業を推進する必要があるという主張が前面に出てきているようです。野中先生の主張や、バブル崩壊後の日本経済は組織のタコツボ化と知識の囲い込みが進んで、イノベーションを生み出す力を失っているというもの。「社会の共通の善の実現」のような大義名分のもと産学官民の協創の場をつくり、そこからイノベーションを作ることが今後の日本の成長の原動力になるという主張は、なるほどなと思いました。