りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

北野武監督の「首」を見てきました。前評判では加瀬亮さんが演じる信長が完全にキレていて、それだけでもすごいというものでしたが、首というタイトルだけあって、全編エグい。あの時代は人間の命も本当に軽いし、農民が貧しく、身分の差、貧富の差が激しい。綺麗事じゃないんだろうなと考えさせられました。権利を拡大するために、あるいはそれを守るために、戦が起こる。戦をすれば人は死ぬ。その死を確認するために首実験が行われる。生首が確認できれば、間違いなく死が確認できる。だから首なんだけど、現代の目線からすると本当にエグい。平和な日本にいるとこれは昔々の中世の話だけど、戦争は今も世界各地で起こっている。戦争は暴力的であるけれど、話し合いでの解決が難しければ、この暴力での解決に向かうのが必然でもあり、そういう意味ではこのエグさは現代に続く問題でもある。目を逸らしてはいけないようにも思った。

監督:北野武

脚本:北野武

出演者:北野武西島秀俊加瀬亮ほか

首