りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

パラダイス 人生の値段

途中から話の筋は半分どうでも良くなってしまったけど、寿命の切り売りができるというのは、近未来的にできそうな気がするし、できるようになった時の生命倫理がどうなっているのかはとても考えさせられるテーマだった。これまで、時間だけは誰にでも平等に与えられるものとされていたけど、その時間すらもお金があれば買うことができる。本来寿命を先送りすることができる。そこでは社会の健全な新陳代謝が起こらないことを意味する。それと、生命の死というものを新ためて考える必要があるような気もする。あと、見ていて思ったのは「若さ」の価値かな。単に生きていればできるというのではなく、若いからこそできること、例えば女性の出産とか、そしてそこから生まれてくる希望や夢とか。とにかくいろいろ考えさせられるテーマだった。まあ、そのために誘拐したり事件を起こしたりっていうのは実際ありうるんだろうなとは思ったけど、テーマの深さに圧倒されて思考が止まってしまいました。

監督:ボリス・クンツ

脚本:ボリス・クンツ

出演者:コスティア・ウルマン、コリンナ・キルヒホッフ

パラダイス 人生の値段