りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

PLAN75

PLAN75の75歳っていうのは早すぎないかなというのが最初の感想。ただ、PLAN85とか90とかにすると、若い人たちに迷惑を掛けたくないという正常な?あるいは日本人らしい意思決定ができなくなるのかなというのがとりあえずの答え。ただ、働くことも自立して生活することもできる罪もない人たちが、社会から不要にされるということだけで死を選ぶというのは何とも言い難い。これをいうと、働くことができなくなった人、自立して生活できない人は死んでもいいのかという反論がありそうだけど、そういう問題じゃなくて、尊厳死とは別のあえて人生に失望させ、生きないという選択をさせることの野蛮さが問題なんじゃないかな。あと、死刑囚であっても、それを執行する刑務官は心に大きな傷を負うという。いくら国の制度といっても、それを実際に執行する人が負う心の負担はどうなのだろうか。などなど、受け入れられない気持ち悪さが続く。
それにしても、老人に必要なのは会話なんだなって改めて思った。人と触れ合って、他愛のない会話があって、自分の話を聞いてくれる誰かがいることが、生きていくことの大きな支えになるんだなって、そんなことを改めて感じてしまいました。
そして何となくではあるけれど、この作品を作った人たちの意図はしっかり届いたような気がする。

監督:早川千絵
脚本:早川千絵

出演者:倍賞千恵子磯村勇斗ほか
PLAN 75