ポール・カラニシ博士の「いま、希望を語ろう」を読みました。サブタイトルは「末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」です。先日読んだ、「最高の老後」の中にあった推薦図書です。カラニシ博士は脳神経外科医。当然医師としても生死というか、患者の生きる意味を考える立場にいた。手術のリスク、場合によっては何か障害が残るかのうせいがある、障害によって何かができなくなる場合、その何かは生きることよりも意味があることなのか?そういうことですね。そういう彼が、これからという時に自らの病を認識した。自分にとって生きる意味とは何か?それは、「手術をして人を救いたい」ということだった。家族を残したいということだった。そして、再び手術室に立つために、どういうリハビリをしなければいけないか。簡単にいえばそういうことなのだけど、人間は死を意識した時、考えるのは死ぬことではなく、何のために生きるのか、生きる上で何が大切なのか、生きる上での価値観ということだったということ。つまり、自分の死を考えることは生きることを考えることなんだということでした。
人間はいつかは死ぬ。それは変えられない事実だし、誰もが知っているけど、その割に何のために生きるのか、生きる上で何が大切なのかを改めて考えることなく過ごしてしまっていないか。こういうことを機会に、自分の価値観、生きる上で大切なこと、そのために何をすべきかを考えるべきと改めて思いました。
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