やっぱり是枝監督の作品を見ると、家族って何なんだろう、血の繋がりって何なのだろうと考えさせられてしまう。
子供を捨てた親、子供を売ろうとしているブローカーが、その子の幸せを祈るとか、一般的にはあり得ないと思うのだけど、子供と一緒の時を過ごし、子供の世話をしているうちに、愛を感じて、愛を深めていくということが、もしかしたらあるんだろうなと考えさせられたりする作品。「生まれてきてくれてありがとう」という言葉はやっぱり重たい。それはやっぱり特別な愛を感じる言葉だから。そういう意味では、ラストはあまりに意外。新しい家族の在り方を提示したのかもしれないけど、愛はある意味相手との特別な関係を求めたりするから、ラストのような家族の形はもしかしたらないのではないかと思ってしまったし、これは賛否両論あるんだろうなと思った。
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
出演者:ソン・ガンホ