りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE

年末公開された映画だけどやっと見ることができた。今年最初に見た映画としては正解。素直に面白かった。ただ、正直きちんと理解できないところがあって、村の人が守りたいものは判るし、その動機も判らないではないけど、だからといって、同じ村の特定の人に冤罪を押し付けてしまうということができるものなのかが判らない。犠牲になった人たちも村人だし、彼らのためにも事実を隠蔽することが適切なのか?それに、起こってしまった事件は偶然。警察が来るほんのわずかな時間の間に残った村人のコンセンサスが得られるものなのか、そういう疑問が残ってしまった。
今や先進国では珍しい方になってしまった死刑制度。今回はその制度自体を問う作品ではなかったけど、人の命を奪うという判決に加担してしまった人、今回は冤罪を作り出した人たち、判決を下した人、そして冤罪だと信じていたにも関わらずそれを防げなかった人、刑の重さが重さだけに、大きな意味を持つし、その人たちの人生をも狂わせてしまう可能性があるのだろうなと考えさせられた。むしろ、それだけ思い判決だけに、閉ざした口を開くことができなくなるということもあるのでしょう。もちろん、死刑でなければ冤罪が許されるわけではないけど、取り返しがつかないという意味では桁違いという気がする。冤罪が晴れて、果たして名誉が回復されるのか?それを考えると、失われたものが大きすぎて、上手く整理できない。

監督:木村ひさし

出演:松本潤香川照之、杉崎花、西島秀俊ほか

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE