りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

孤狼の血 LEVEL2

凄い迫力でした。鈴木亮平さん演じる上林が怖すぎるという前評判だったけど、実はそんなに気持ち悪くなかった。亮平さんの演技が十分迫力あって、もちろんこんなのがそばにいたら怖くてしょうがないのだけど、上林は上林の正義に基づいて行動していて、残虐で容赦はないけど打算のなさと彼自身が持っている寂しさを感じる。本当に怖くて気持ち悪いのは、相手をいたぶることを楽しむタイプ。一思いにやらないでじわりじわりと恐怖心を植え付け、それを楽しむ狂気があると、本当に怖くて気持ち悪い。だからかな、ラストの日岡との死闘は本当に気力と体力の限りを尽くした死闘なのだけど、終わったら握手でもしてしまいそうなお互いへのシンパシーみたいなものも感じてしまった。亮平さんが印象に残るシーンとしてチンタを殺めたシーンを挙げていたけど、そのシーンには上林の孤独な寂しさが漂っていたような気がする。
前作は日本を代表する役者、役所広司さんの作品だったけど、本作は役所さんがいなくても十分楽しめた。公安がただでは済まないと思っていたけどやっぱり。闇は深いな。

孤狼の血 LEVEL2