りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

レナードの朝/幸せのちから

1991年の作品。ロードショウで見た記憶があります。NETFLIXでは英文タイトルのまま「AWAKINGS」でしたが、日本では「レナードの朝」でした。ロバート・デニーロとロビン・ウイリアムスが共演している訳だけど、実話をベースにした作品です。この映画をロードショウで見た時は神経系の病気って正直あまりピンと来ていなかったのだけど、親父さんがパーキンソン病で辛い思いをしたのを見ていたし、ALSのような難病も色々な形で注目されてきているので、最初に見た時よりは何となく病気の知識も増え、目線も変わっているような気がした。
パーキンソン病の薬を試験的に試して、劇的な効果を上げる。患者は一時回復しているようだけど、実は薬に対する耐性なのか、副作用なのか症状は基に戻ってしまう。最初に薬を試したレナードは、薬によって覚醒することで父親の見舞いに来た女性に恋愛に近い感情も持ち、人間らしく生きたいと訴えるが、そんな彼には誰よりも早く元に戻ってしまう症状が表れる。そしてそれを自分のような患者のために記録に残すようにセイヤー医師に訴える。実話なんだけど、「アルジャーノンに花束を」を思い出させるような展開だ。一時は投薬により回復したように見えてた患者たちがまた元の姿に戻っていく。一時の奇跡かも知れないけど、生きるということを色々考えさせられる作品でした。

レナードの朝

この作品は、2006年の作品。ある意味でウィル・スミスの代表作の一つだと思っていたのだけど、やっと見ることができました。
ホームレスまで落ち込んで、でも最後はのしあがる。ある意味アメリカンドリームのような作品だから、前半どんと落ち込んで、中盤からはどんどん成功を重ねていく作品だと勝手に思っていたら大違いでした。最後は無給のインターンから正社員になれるところで話が終わる。自分を信じて無給のインターンに申し込むものの、頑張っても、頑張ってもこれでもかというくらい成功に手が届かない。お金が無くて、家を追い出される。ホームレスのような生活をする。子供に惨めな思いをさせてしまう。でも、愛情は忘れない。勉強も忘れない。小さなチャンスを見つけては、積極的に働きかける。でも、なかなか結果が出ない。
最後に正社員への道が開けた時、万歳ではなくじんわりと涙を浮かべていた。本当にそう。はじける喜びというよりは、やっと努力が報われた。自分を信じて頑張ってきて良かったという喜びがこみ上げてくる。今、普通にある幸せを本当に考えさせられる作品でした。

幸せのちから