りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

USJのジェットコースターがなぜ後ろ向きに走ったのか

 森岡毅さんの「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」を読みました。これで森岡さんのマーケティング3部作を全部読んだことになるのかな。でも、この本が本当は最初でした。でも、色々なところで書いているように、この本はUSJマーケティングのために、当時マーケターとして世間でも注目されてきた森岡さんが本を書き、話題作りを行う意図で書かれたもので、マーケティングの本というよりビジネス書。マーケティングのエッセンスは「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」と「確率思考の戦略論」に書かれているような気がする。3冊読んで判ったのは、USJが当時ターゲティングを間違っていたこと。ターゲティングというかテーマパークのコンセプトを誤っていて、ターゲットを狭く設定していたことは判った。それから、この本の冒頭に書いてあった、「良いものをつくれば売れる」という考え方が違うことも判った。マーケットの構造を捉え、これを数値化してビジネスを展開するというのも判る。でも、マーケティングで一番重要なことはプレファレンスを上げること。簡単に言うと、好きになってもらうこと、なのだけど、これについては「考えて、考えて、考え抜いたら、ある日突然ぱっと閃いた」みたいな感じなんですよね。実際にそうなのかも知れないけど、そこが一番大事。ヒントは消費者分析なんだと思うけど、そして自分がその消費者になって徹底的にそものもの良さを知るということなんだと思うけど、それはかえって、この本の冒頭に触れられた「技術のための技術や品質のための品質」になってしまわないのかなという懸念は残りました。ただ、まあただただ凄いです。これら一連の本を読んだだけで、USJに行ってみたいと思わせる力がありました。最後は信念なのかもしれません。

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