りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

人魚の眠る家

原作とは細部で違うところもあったけど、概ね忠実。ただ、映像で見て原作にはない怖さ、気持ち悪さと、感動があったような気がする。子供の死、恐らく脳死の子供の死を受け入れられない母親の気持ちはわかるような気がするけど、最先端の技術で、その子の微笑む姿を見て、やはり「気持ちが悪い」と素直に思った。また、脳死の子供を弟の入学式に連れて行ってしまう母親の姿も滑稽。可哀想と思うのか、気持ち悪いと思うのか。それでも、映画を見ているものが「死体」だと思っている子供の心臓に包丁を突き刺せるのかというと、絶対に刺せないような気がする。そして、その時溢れてしまった涙は何でなのか自分では説明できない。何で涙してしまうのだろう。子供は死んでいる・・・と思った。その子供が生きていると主張する母親は狂気だとさえ思った。でも、子供の心臓は止めることができない。母親が子供を愛する気持ちに感動したのだろうか。人の死は、生きている人がその人の死を認めるところから始まる。そんなことを改めて感じさせられました。

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