りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ひとよ

あの事件の夜から15年。約束通り母親が返ってきた。「そうなる前に、もっとできることがあったでしょう」というのは本当に追い詰められたことがない人のセリフだと思っていて、追い詰められた人には思考の選択肢も限られている。ただ、戻る前にはもう少しできることがあったのかもしれない。
どうしようもないDV親父。家族を守るために母親は父親を殺した。母親の行為は子供たちを思ってこそのことだけど、今度はその子供たちが殺人犯の子供になってしまった。予想される世間の風当たり。15年経って、服役も終わって、ほとぼりも覚めるとはいえ、家族の負った心の傷は消えない。自分たちを守ってくれた母親によって、人生を歪められてしまった子供たちは、その母親に感謝することも恨むことも上手くできない。複雑ですね。それにしても、事情を知っている周囲の人たちの優しさが救いですね。

ひとよ