りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

男しか行けない場所に女が行ってきました

田房永子さんの「男しか行けない場所に女が行ってきました」を読みました。Kindleのタイムセールみたいなところを観ていたら、ぱっと現れて、買ってしまいました。女性の風俗レポといえばそうなんですが、田房さんという作家(漫画家)は「男には自分の遺伝子を残すという生殖本能があって、ある意味オープンに性欲を処理することが許される文化というのが日本にはあって、故に様々な形の風俗産業があり、社会、そして恋人であり妻である女性もある程度それを容認している」という現状に対し、女性にも社会文化的にあまりオープンにすることが好ましくない性欲というものがあって、しかしそれを処理する場所がないということのような主張が根底にあって、それはそれでちょっと面白かったです。一方で、女性の場合は例えば何らかの性技を知ったときに、「今度彼氏と一緒に試してみよう」とか「うちの旦那はこういうことしてくれない」という自分のパートーナーとの行為に想像が向くのに対し、男の場合はそういうものを自分の特定のパートナーと試すとか期待するというような発想に結びつかないという違いも指摘していて、確かにそういうものかなと納得してしまいました。

ただ、この本のAKB、とりわけ大島優子に対する考察は凄く説得力があって、思わずメモしてしまいました。ちなみに、このAKBは2012年以前の国民的アイドルという認知がされる前のAKBです。

(AKB劇場にいってみて)「実際のAKBファンは、AKBの女の子たちに『食われている』顔をしていた。ブルセラ女子高生とおやじではなく、されるがままの童貞男と寛大な手ほどきをする風俗嬢、というほうが近かった」

大島優子は、どんなにひどめの包茎だろうが、短小だろうが、『ああ、そういうの見たことあるよ。ダイジョウブだよ』とさらっと言ってくれそうな安心感がある。つまらない話でも『そうなんだ~』って重過ぎず、軽すぎない絶妙に適度な相槌を心地良くうってくれそうな気がする」

「私のAKBライブ体験は、『お母ちゃんが息子の良く行く風俗店を突き止め、少女陵辱系だと思ってビクビクしてたら、安定したナンバーワンがいる正統派な風俗店であっけに取られた』という感じだった」

男しか行けない場所に女が行ってきました

男しか行けない場所に女が行ってきました

 

[DATA]

今月の読書 10冊
1月からの読書 68冊