りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

アメーバー経営

JALの話で触発されて、稲盛さんの「アメーバー経営」を読む。この本、「実学」の続編ですね。コスト意識を徹底させて、見える形で自分たちが管理するという考え方はいいと思うのですが、いつも思うのは、その結果高い利益を確保できたとしてもそれが具体的な報酬という形にならない点。周りからの尊敬と賞賛を浴びる対象であっても、給料にダイレクトに影響するわけではない。そのインセンティブの与え方が正直うまく理解できない。自分たちも、別に報酬に直結させたいと思って仕事をしているわけではなく、尊敬や賞賛がほしいわけでもなく、もしかしたら自分が納得したいから一生懸命仕事をしているのかもしれない。でも、その基準を他人に押し付ける勇気はどこにもない。みんなが経済的なインセンティブで動くわけではないとは思うし、実際そうであれば今の仕事はやっていられないのだけど、最後はそういう形で報いられるべきなんじゃないかと思ったりしています。難しいですね。世の中には何百万人もの借金苦であえいでいる人がいる。彼らに対してもそういう風にいえるかというと、絶対にいえないと思う。衣食足りて礼節を知るではないですが、やはり最低限の経済的基盤があってこそ成り立つ話。でも、最低限の経済的基盤の定義はひとそれぞれ。だから難しいってことなのかもしれません。

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

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