りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

おとなの教養

池上彰さんの「おとなの教養」を読みました。古来、ヨーロッパの大学ではリベラルアーツと呼ばれる文法、修辞学、論理学、算術、幾何学天文学、音楽の7科目が学問の基本とされてきた歴史があるわけだけど、池上さんは現在のリベラルアーツとして宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人の7つを取り上げて、それぞれ解説しているという本です。割と最初のほうに慶應義塾大学小泉信三さんの「すぐに役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。だから本当の教養というのは、すぐに役には立たないかも知れないけれど、長い人生を生きていく上で、自分を支える基盤になるものです。その基盤がしっかりしていれば、世の中の動きが速くてもブレることなく、自分の頭でモノゴトを深く考えることができるようになるわけです。」という言葉が紹介されていて、まあ、そういうものなんだろうなという気がしました。ただ、概ね了解なのだけど、本当にこの7つの学問なのかなというと、ちょっと違和感あり。宗教と歴史と経済学はアグリー。宇宙と人類の旅路、人間と病気は池上さんの趣旨とは違うけどサイエンスというまとめでよいと思う。日本と日本人は日本人としてあってもいいけど、文化として音楽や絵画、文学が含まれても良いように思いました。

自分として勉強になったのは「人間と病気」のところ。ここは自分の知識が全然薄っぺらいものであることを痛感。ウイルスとか鳥インフルエンザとか勉強になりました。でも、気持ち的には世界史を新たな視点で勉強したいと思いました。

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