大方の予想通り、あるいはそれを上回って参議院議員選挙は自民党が圧勝の見込み。与党といわず、自民党のみで単独過半数を獲得。改憲寄りの政党で2/3議席を獲得。一昨日亡くなった安倍晋三元首相の遺志が引き継がれる形になったのかもしれない。
今回、一つ気になったのは日本維新の会から立候補していた元東京都知事の猪瀬直樹氏の言葉。それは、市場が恐れている3つの危機ということで、一番にはロシアによるウクライナ侵攻の今後、二番目はエネルギー高と円安の行方、そして三番目に岸田内閣による無策の危機というもの。確かに選挙に大勝した自民党はこれから3年間国政選挙がないままに安定多数の政局運営を任される。民意を聞くのは良いこととして、民意を聞くだけで何もしない岸田内閣ということは有りうるのではないか?と思ってしまった。すべての民意を聞くことは不可能だし、民意に寄り添うことで大局を見失うこともあるだろう。人気ばかりを気にしていては、思い切った政局運営はできない。一番目と二番目の危機に対応するためにも、三番目の危機は何としても食い止めなければいけない。さて、国民にできることは?