りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

劇場

何で劇場と同時に公開されているんだろうと思いながら、Amazon Primeで鑑賞。

前衛的な作品を求め、酷評され、劇団員にも見放される脚本家兼演出家の永田を、女優を目指して上京してきた沙希が支える。誰からも評価されないことは作品が前衛的すぎるからなのか才能がないからなのか。彼の才能は彼女だけが信じてくれている・・・孤独は、才能の無い自分への絶望なのか、誰からも才能が無いと思われていることへの絶望なのか。彼女に才能が無いと思われることに対する絶望なのか。そして、沙希は何を待っていたのか?才能が開花するときなのか、作品を生み出す苦しみから逃れて、普通に彼女を愛してくれる日常だったのか。
やがて、別れの時。沙希に伝えたかった素直な気持ち。成功して、認められて、その上で彼女とやりたかったこと。過ごしたかった生活を語りかける。それが作品として劇場で上演される。拍手喝采。何で素直な気持ちを伝えられなかったんだろうね。大切な人、大切なことが判っていたのにそこから逃げようとしていたんだろう。ちょっとほろっと来た。でも、本当に永田が前衛作品を目指すなら、最後まで振り切ってくれても良かったような気がする。

劇場