りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

マネーボール

セイバーメトリクス理論を導入し、野球というスポーツの常識に新しいインパクトを吹き込んだ実話。以前原作本を途中まで読んで、挫折しました。でも、データ分析に携わるものとして、データを集めて分析することの重要性はスポーツという結果が判り易い世界ではとても活用のし甲斐があって、恐らく採取できるデータと分析環境の高度化により、より精緻に進化していくのだろうなと思います。ただ、統計学で扱えるのは確率の話。今後、行動心理学の要素とか取り入れられるのだろうけど、それでも必ず勝てる方法というのは存在しない。勝てる確率を上げるだけでは物語は生まれない、それがスポーツの本当の魅力だと思ったりします。
映画は、こうした新しい方法を取り入れることの難しさ、運用していくことの大変さを中心に表現。そして、結果がついてくれば、確実に評価する人が現れることも。本当はお金があれば、もっと分析精度を高められるのでレッドソックスへ移籍して自分の方法論の正しさを証明するという生き方もあったと思うけど、現実はそうじゃないんですね。幸福の目的関数は何を目的変数にするんでしょうね。その辺が人生の面白さかもしれないけど。

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