りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

信用リスクに係るストレステストの実務とRAF

金融工学研究所のプレゼン。なるほど、法人の信用リスクのストレステストはこんな風にやるのが一般的なんだ・・・というのを改めて知りました。一般的には確率遷移にストレスを掛けて、ざっとリスク量を計算するということみたいです。今回の特徴はそうした一般的なやり方ではなく、マクロ環境ストレスとリスクドライバの関係を明らかにすることで、個別財務にストレスを掛けて格付けおよび自己査定を見直しするという方法。考え方はシンプルで判りやすいし、個社別にストレスの影響が判るので、実務では確かに有用かもしれない。ただ、これだけ大胆にシンプルにモデル化すると本当に当たるのかなというところが心配な気がしましたが、大人なので黙っていました。

個人的にはストレス耐性というか頑健性、つまりストレスを掛けても格付けや自己査定に変化を起こさないのはどういう顧客かというところに興味がありましたが、あまりそういう分析はしていないみたいでした。そういう頑健性に注目するとストレスを何種類か用意して、どういうストレスにどんな企業が強いとか、そういう分析ができて面白いとおもうのだけど・・・工業実験では当たり前の頑健性テストだけど、分野が違うということかな。でも面白かったです。

で、何の因果か、帰りに一緒に飲みに行ってしまいました。こういう分野から遠ざかって久しいですが、なかなか興味深い話ができました。