りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

楽園

これまた、原作を超えて考えさせられる映画になったような気がする。失ったものが大きすぎて、何かの形でケリをつけたいと思う気持ち。何かをキッカケにその矛先を向けられてしまった人間。いつの間にか村八分になってしまう世界。誰かが仮想敵、仮想犯人を作ってしまうと、いつの間にかマジョリティが本当の敵、本当の犯人を作り出してしまう。敵となった個人、犯人にされてしまった個人にとっての楽園は・・・その狭い世界の外側ということなのかな。それにしても、人を信じることって何なんだろう。「怒り」では愛する人を信じ切れない人間がいた。信じていた人が殺人鬼である世界があった。今回は理不尽に人から信頼を失うことが描かれた。信じることの脆さ、不信感から生まれる殺意。楽園はどこにあるのでしょう。

楽園