NHKの100分de名著の別冊「菜根譚×呻吟語」を読みました。中国の二大処世訓。ベースに儒教の考え方があるから、仁・義・礼・智・信の五常を基本に「道徳的に生きる」というところが基本。ただ、ベースがそこにあっても仏教やその他の考え方も織り込まれている。そして聖人君子を目指しているというものでもない。そういうところが少し現実的で受け入れやすい感じもしました。特に気になったのは、
・名誉や評価は独り占めしてはならない
・人を叱ったり注意する際は、逃げ道を一本用意してあげること
・何事においてもほどほど、「中庸」であることが大事
・欲張りすぎるな、頑張りすぎるな
・「足るを知る」ことこそが幸せに近づくための秘訣
という点。欲望を追いかけ続けるときりがない。そういう気持ちを客観的に見つめ、今に集中し今に満足するという考え方は、どこか仏教に通じるようなところを感じました。もう少し突っ込んだ専門書に進みたいと思います。

別冊NHK100分de名著 菜根譚×呻吟語―成功から学ぶのか、失敗から学ぶのか (教養・文化シリーズ)
- 作者: 湯浅邦弘
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: ムック
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今月の読書 7冊