NHKの100分de名著の11月分「采根譚」を復習しました。解説は大阪大学の湯浅邦弘教授。4回の構成は、第1回逆境を乗り切る知恵、第2回真の幸福とは?、第3回人づきあいの極意、第4回人間の器の磨き方。どの回もそれなりに勉強になりましたが、一番心に深く残ったのは第3回。人づきあいの極意は一言でいうと「譲ることの大切さ」です。「情けは人のためならず」と同じかもしれません。忘れてはいけない言葉は「完名美節は、宜しく独り任ずべからず」=「完全な名誉、立派な節操という評判は独り占めしてはならない。そのいくらかを他人に譲り与えれば、危害を遠ざけ、身をまっとうすることができる。不名誉な行為や評価は、それをすべて他人に押し付けてはならない。そのわずかでも自分が引き受ければ、自分の才能をひけらかすことなく人徳を養うことになる。」ですね。第4回の人間の器の磨き方で心に残ったのは「自分と向き合え」ということと「ゆとりの大切さ」です。この辺は心したいと感じました。
NHK 100分 de 名著 洪自誠『菜根譚』 2014年 11月 [雑誌] NHKテキスト
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る