りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

具体と抽象

 細谷功さんの「具体と抽象」を読みました。昨年読んだ「メモの魔力」の参考文献にあった本。とても読みやすい本でした。この本では「抽象化とは複数の事象の間に法則を見つける『パターン認識』の能力」と定義していて、関係性と構造を読み取ることを抽象化としている。良い定義だと思う。そして、抽象化にはいくつかのレベルがあって、具体と抽象の間はアナログな関係としているところも新鮮。確かに自分の立ち位置に寄って、より具体的なものを求めている場合もあるし、さらに抽象化したメタな概念でまとめてほしいことも有る。この辺の関係性を整理するということでも読んだ価値はあったような気がする。あと、上流は個性を重要視してコラボレーションが馴染まない一方で、下流は体系化・標準化を必要として管理する必要があるという整理も納得感があった。コンサルからソリューションへとつなげる時、この辺が判っていない人と話すととても疲れることをよく説明してくれているような気がする。今年最初に読んだ本としては丁度良い本だったような気がする。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

 

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今月の読書 1冊