りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

なぜローカル経済から日本は甦るのか

冨山和彦さんの「なぜローカル経済から日本は甦るのか」を読みました。これもまた非常に示唆に富む本でした。ポイントはグローバルで戦うG型産業とローカルで頑張るL型産業を分けて考えていること。地方経済は高齢化により人口減少より速く生産労働人口が減少、著しい人手不足に陥っているという現実。サービス産業の多くは、基本的に対面サービスで行われ、生産と同時にその場で消費される同時性・同場性という特徴があり、グローバル競争にさらされない。G型産業は何が何でも勝たなければならないので、世界で金メダルを取れる経営が必要。日本企業は新陳代謝が進まなかった分、世界に後れを取ったので、そこはコーポレートガバナンスを強化する必要がある。一方、ローカル経済圏では地域への密着と密度によって競争上の優位性が確保されていれば、そう簡単に新規参入もできないという特徴がある。ただ、この産業を強化するために必要なことは一言でいって集約化。企業も優良な会社に集約化、雇用も集約化、そこに人も集めるという集約化がローカル経済圏の活性化の条件。集約化が進んだコンパクトシティにこそ活路がある、そんな風に読めました。

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書)

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書)

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