昨晩から慎平君の課題に取り組んでみました。最初にやった「情報メディア概論」はなかなか面白かったです。符号化について真面目に勉強したことなかったので、非常に勉強になりました。演習問題まで全部やってしまった。資料(ppt)は悪くないのだけど、いまいちわかりづらいのは事実。やっぱり最初に学習の全体感が見えないのが資料として良くないような気がします。自分なら、こういう教え方はしないかな。
それから「確率・統計」にチャレンジ。楽勝と思っていたのに、級数と置換積分に苦戦してしまいました。結構忘れています。これ、確率・統計というより純粋に解析学じゃない。まあ、全然大したことないけど。でも、置換積分とか本当に久しぶりで、かなり苦戦しました。そして1問どうしても解けず。すごいショック!積分なんか学生時代は得意だったのに。本当に解析学に対する自信が崩れ去ってしまいました。
今の授業の進捗状況を見ると、来週から分布の話に入るようです。分布の話なら、忘れていないから大丈夫そうです。そして、教科書を最後まで通読してみたけど、ここから先は割と実践的で、難しい問題はなさそうでした。でも、入門書だからしかたないのだけど、ここまでやっても、多変量解析や実験計画法、あとあたりまえだけど信頼性工学とかのさわりにも届かないんですね、回帰分析は少し触れていたけど、これじゃあ実践といってもなかなか実務で使えるレベルではないです。ちょっと先は長いですな。あと、この教科書、申し訳ないけどあまり良くない。説明が丁寧じゃないです。あとこの教科書で勉強した人がどういうゴールを目指すべきなのかが良くわからないです。まあ、一般教養だからいいといえばいいのかもしれませんが、難しい問題も単純に数学力を問う問題だったり、本来、工学的なアプローチをする場合は、視点と仮定のバリエーションがあった方が良いと思うのだけど、そういう配慮はなされていない印象を受けました。あと、級数とかやっているとやっぱり高校の数学は極限というものをきちんと扱っていないような印象を持ちました。公式を忘れてしまって慎平君の数Ⅲの参考書を借りたのだけど、この参考書を読んでいて何となくそういう印象を持ちました。
確率・統計については、自分の蔵書の入門書をいろいろ読み返してみました。慎平の教科書にあまりに違和感を感じたので、自分の持っている本はどうなったのか気になったわけですが、正直いって、慎平の教科書が一番できが悪いような気がしました。たとえば、竹内啓先生の「数理統計学」。学生時代は証明が今一つ不親切のような気がしましたが、さすがに名著だけあって、こちらの方が明らかにいい。きちんと証明すべき内容を証明する形になっている印象を持ちました。扱っている題材もこの本で学んだあと、専門的に進めるだけの網羅性と深さがあるような印象を受けました。あと、今見てみると、ガットマンとウィルクスの「工科系のための統計概論」がいいですね。自分ならこの本を教科書にするかもしれません。あと工学というより数理統計という観点なら、やっぱりホーエルの「入門数理統計学」がいいような気がしました。
それにしても、今日は一日数学やっていたような気がする。これはこれで快感。これから暇を見て、慎平君の課題にちょっかい出しちゃおうと思いました。
今日は朝のうち雨。午後から晴れましたが、結局家から一歩も出ないで課題と数理統計学の本を読むことに費やしてしまいました。これも、また良しです。