りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方

 佐藤航陽さんの「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読みました。話題の1冊です。まず、ハイライトしたのは「発展する『経済システム』の5つの要素」というところ。具体的には、1)インセンティブ=報酬が明確である、2)リアルタイム=時間によって変化する、3)複雑性=運と実力の両方の要素がある、4)ヒエラルキー=秩序の可視化、5)コミュニケーション=参加者が交流する場がある、の5つ。どれもなるほどなという説得力がある。次の話はシステムとしての安定性?かな。ここでは自律分散という考え方が出てくる。まあ、そういうバランスのとり方が自然というか。この後、技術の話になって、1)共有経済、2)トークンエコノミー、3)評価経済という考え方が出てくる。肌で判ったのはここまでかな。この後、資本主義経済のアンチテーゼとして?価値経済という話に続きます。人間が何に幸せを感じるかというところにもつながるので、人それぞれ何だろうけど、自分は当たり前だけど、結構古い人間なのだなと改めて思いました。とはいうものの、自律分散型の新しいビジネスシステムの中で、新しいなにかが生まれるという考え方は非常に参考になりました。確かに。Uberにせよ、Airbnbにせよ既存の何かを置き換えたのではなく、新しいビジネスシステムの中で生まれているのは確か。それはそれなりに説得力がありました。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

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今月の読書 3冊

1月からの読書 14冊

密やかな結晶

 小川洋子さんの「密やかな結晶」を読みました。現在、石原さとみさん主演で公演中の舞台の原作です。11日に見に行くために予習のつもりでしたが、少し難しかったです。島に住む小説家の私が主人公。この島には時々「消滅」が起こり、ものが一つずつなくなっていく。そして、その「もの」に係わる記憶も失われていく。しかし、どういう訳か記憶を失わない人たちがいて、秘密警察はそうした人たちを摘発して連行する。「記憶狩り」だ。編集者のR氏はそうした記憶を失わない人のひとり。主人公は自宅の隠し部屋に彼をかくまう。二人の間に特別な感情が起こるのは時間の問題。ただ、ものを失くし、記憶も失くしていく私は失くしたことに最初は不自由に感じつつも、じきに馴染んでしまう。R氏は記憶を失くすことは自分を失くすことだと考えて、失われたものを大切にし、その記憶を何とか留めて、自分を失くさないようにと働きかける。消滅はやがてモノだけではなく人間の体の一部に及び、そして人間そのものが消滅してしまう日がやってきた。

確かに人間は、大切なものを失っても、やがてそれがないことに馴染んでしまい、そのものへの記憶も失くしてしまう。ものだけでなく大切な人であってもそうかもしれない。ただ、それで良いのだろうか?形あるものはいつかは壊れ失われてしまうのかもしれない。ただ、そのモノに対する記憶まで失ってしまうことは、自分を失ってしまうことでもある・・・ということなのかな。どのような舞台になるのか。何がメッセージとして伝わってくるのか、楽しみです。

密やかな結晶 (講談社文庫)

密やかな結晶 (講談社文庫)

 

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今月の読書 2冊

1月からの読書 13冊

My fitness Report 180206

雪が降ってからロードを走っていないので、久しぶりのフィットネスになってしまいました。11日ぶり。今日は本当は飲み会のお誘いを受けていたのだけど、飲んでいる場合ではないと思って、不義理をしてしまいました。ごめんなさい。ただ、いろいろ事情があって、飲み会に出席するハードルは高いです。で、その分早く帰ってこれたのでフィットネスクラブへ。今日はいい汗をかきました。やっと肩の調子が良くなってきたので、少し筋トレもできるようになってきました。今年は無理をしない。マイペースで。

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本日の走行距離 12.8km

今月の走行距離 12.8km

1月からの走行距離 93.6km

不調

昨晩、早めに布団に入ったら、午前1時半に目が覚めて眠れなくなってしまいました。途中ウトウトはしていたけど、結局そのまま起きて出社。めざまし星占い12位というのもあって、今日は何となく一日不調でした。午前中は仕上げなければならない仕事もあったのだけど、細かい用事が立て続けに入って、なかなか仕事が進まないところもありました。まあ、こういう日もあります。

安楽死を遂げるまで

 宮下洋一さんの「安楽死を遂げるまで」を読みました。podcastのボイスで、絶対に読むべき本として宮崎哲弥さんが推薦していたので素直に。欧州に拠点をおく宮下さんのレポは欧州、とりわけ安楽死が法的に認められているスイスから始まる。「死ぬ権利」ですね。絶えられない苦しみがあって、治る見込みがないなら、自ら死ぬ権利を認めるべきという、論理的に考えるとあえて否定できない感じ。ただ、オランダの安楽死にしてもスイスの自殺幇助にしても、何となく自分の中に違和感が残る。結局、医者が死に誘導しているというか、日本人的にはそれは殺人にならないのかなという違和感。その答えは最終章の日本の取材で何となくわかるような気がした。欧米は個を尊重するあまり、死も個人の問題になるけど、日本やアジアは死は個人ではなく家族の問題であるということかな。家族が死を許してくれないということかもしれないけど、「最後の最後まで精一杯やった」というエクスキューズが必要な文化であり、一方で本人にとっては、個人の尊厳よりも「人に迷惑をかけない」という感情が安楽死への安易な誘導になりえる環境であるというのが日本人的感情なのかな。宮下さんはちょっと違った書き方をしていたと思うけど、少なくとも自分にはそう感じられました。

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

 

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今月の読書 1冊

1月からの読書 12冊

羊の木

この映画もある意味楽しみにしていました。更生のひとつとして過疎化した街に元殺人犯を住まわせる。殺人犯とは知らないけれど彼らが放つ雰囲気は明らかに異質。そう村社会に異質な人間が入ってくる。信じてあげたいところもあるけれども、どこか本能が彼らを拒否してしまう。それは田舎の町に限った話ではないだろうけし、受け入れてもらえていないという孤独感が、ますます異質な人間を孤立させる。設定は極端だけどダイバーシティが苦手な日本が抱える課題なんだろうなと考えさせらえる作品でした。それにしても、結末はあまりにも想定外。ただ、こうするしか終わらせることができなかったということか。やっぱり、松田龍平さんの持つ淡々としているけれども、何か持っている感じ。あまりにぴったりなので怖くなってしまいました。それにしても錦戸亮さんは公務員がよく似合う。

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技術派遣

技術派遣の会社の人に来てもらって、いろいろ説明を受けました。これまでも、普通の会社から派遣の形で来てもらうことは日常的にあった訳だけど、技術派遣専門の会社というのは何が違うのか?その辺に興味があった訳だけど、やはり研修と検証環境が差別化のポイント。検証環境って結構大きなSIerしかもっていないんじゃないの?と思っていたけど、そこがポイントみたいですね。その分お金もかかるはずだけど・・・

とりあえず、納得しました。あとはマッチングかな。