りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

ゲゲゲの鬼太郎は子供のころから好きな作品。Amazonプライムで鑑賞。舞台は戦後まもない昭和31年。水木一郎先生が持っている、戦争批判というのもこの作品には盛り込まれている。ただ、主題はそこではなくて、秘薬Mの原料となっているもの。それを巡る一族と村人の狂気の世界。人間は一度得てしまったものは手放せないですから。何としても守ろうとする。守ろうとすれば、どこかに無理が出てきて、おかしくもなる。鬼太郎はそういう人たちの犠牲になった幽霊族の母親の亡骸から、かろうじて生まれてきた。幽霊族の最後の生き残りとして、そして人間の欲望の犠牲者の子孫として生まれてきた。それでも、人間のために妖怪と闘ってくれるのは、目玉おやじと友情を築いた、そして自分を救ってくれた、あるいは人間の醜さを戦争やこの村の人たちを見て嫌というほど知り、それと闘おうとしてくれた水木がいたからなのか。その辺の真相は判らないけど、実は闘っているのは妖怪ではなく、愚かな欲望というものなのかなと考えさせられました。

監督:古賀豪

脚本:吉野弘幸

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎