りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

永遠のゼロ

今日は金沢に出張でした。で、往復の飛行機の中で、百田尚樹さんの「永遠のゼロ」を読みました。児玉清さん絶賛とありましたが、確かに面白かったし、最後は何か心を洗われたような爽快感がありました。物語は、司法浪人の主人公が、本当の祖父(祖母が死ぬまでおじいちゃんと呼んでいる人が本当の祖父だと思っていたが、祖母は再婚であり、自分たちの母親の父、本当の祖父は終戦間際に特攻隊で死んだ人だった)がどういう人かというのを知るために、戦友会を頼りに祖父の面影を追うというストーリーですが、調査を進めるうちに、祖父の人間性、祖父がなぜ軍人になったのか、祖父が素晴らしく腕の立つ飛行機乗りであったこと、そして祖母と娘である母を愛し、生きて返ることを熱望していたこと、そしてなぜ特効攻撃に参加することになったのか、さらにはなぜおじいちゃんが祖母の再婚相手になったのかまでが解明されるというものです。戦争を美化することはいけませんが、あの戦争で祖国の為に闘った末端の兵士達の精神の潔さと、対照的な軍首脳部の愚行が描かれていて、感動と憤りを感じてしまう一冊です。非常に面白かったです。

永遠の0 (ゼロ)

永遠の0 (ゼロ)

[DATA]
今月の読書 5冊
1月からの読書 27冊