りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ビッグデータベースボール&デザイン革命

先週放送された大谷翔平選手のNHKスペシャルをビデオで見る。テーマはデザイン革命。今、スポーツ界はすべてがデータ化されていて、もちろん野球も例外でない。データ化された結果を見て、自分のプレイをデザインする。一言でいうとそういう番組。

米国シアトルにドライブラインという会社があって、Microsoftをスピンアウトしたエンジニアが作った会社らしいけど、まさにスポーツを科学にしている。最新鋭のセンサーで、球種をデータ化し、例えばピッチャーが投げた球がどのようなスピードでどのような回転で、どういった軌道で打者に到着するかを細かく分析する。その時のピッチャーの状態。例えば人差し指の力の入れ方なども分析されているらしい。つまり、どういう力の入れ方をすると、どういうスピードと回転が掛かり、ボールの軌道がどうなるかをすべて予測できるという仕組みだ。大谷選手はこうした技術をフル活用して、自分のピッチングを(あるいはバッティングも)自分でデザインしているらしい。つまり、もう少し曲げるべきなのか、抑揚をつけて上下にボールを振るのか。大リーガーの平均値から乖離すれば乖離するほど、打者には打ちづらいボールになる。もちろん、そうした傾向もすべて分析できるのであろう。必要なのはそれを実現できるフィジカルと違いを表現できるスキル。そして、どういった場面でどういった球を投げたらよいのかという組立。この3つが高いレベルで実現できて、今の大谷翔平という選手が出来上がっている。まさに計算されつくしている。そこには、感覚とかフィーリングといった曖昧なものが存在しない。もちろん、選手個人としてはそういうのもあるのだろうけど、それが数字となって表現されている。凄い世界だ。まさに理想形をデザインして、そうなるためにフィジカルとスキルを計画的にレベルアップしていく。もう、アスリートは科学といっても過言ではないですね。本当にすごい世界だ。

昔、マネーボールという世界があって、データで野球をするという話だったけど、データと科学はもう桁違いに進化しているということ。それがビックデータベースボール。もう少し勉強したい。