この作品、サブタイトルは「怪物vsサイコパス」だったかな。サイコパスを作り出す脳チップという設定ががちょっとどうかなと思ったけど、ストーリー的にはとても面白かったように思う。確かに設定的に、無理にそこをつなげなくとも・・・と思うところもあるけど、それでも面白かった。サイコパスを作り出したい前提は、サイコパスこそが結果を残し、歴史を作るということみたいです。まあ、確かに人の感情に左右されないことで、なにがしかの成果を残す側面は間違いなくあるんだろうなというのは納得。歴史的にも、天才は何かしら精神的な特異性を持っていたらしいし。で、この作品。サイコパス亀梨くんも、プロファイラーの菜々緒さんも悪くなかったけど、やっぱり染谷将太のサイコが凄かったな。この人、本当にどんな役でもできるし、すごいなと思った。そして、彼こそ正真正銘のサイコパス。サイコパスの監修に中野信子先生が入っていたのも良かったのかな。サイコパスの亀梨君が、チップが壊れて人間的な感情を持った後でも、抜群の切れ味を持っていたのが良かった。とても楽しめました。
監督:三池崇史
脚本:小岩井宏悦