りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

みずほ、迷走20年

河波武史さんの「みずほ、迷走20年」を読みました。まさに迷走ですね。日本人だけの特性なのか、組織というか仲間うちの利益が優先される。興銀、第一勧銀、富士銀という仲間意識の塊、そこにぶら下がるベンダー。ベンダーは切られてしまうと死活問題だから必死だろうし、なんか容易に想像できる。ベンダーに限らず、メインストリームから外れた場合に、どのグループがどういう仕打ちを受けるのか。対立すれば、コミュニケーションもできない。引き継ぐべき大事な事項も引き継がれない。それと、経営になかなか理解されないIT投資。ITを活用して経営を改善するということが、経営レベルで意識されていないから、どうしてもITはコスト削減の対象になってしまう。削減以前にコストを掛けられない背景もあった。なんだか辛すぎるな。

ただ、文化を統合するっていうのは、単に仲間意識だけじゃないんだよな。何を意思決定の軸にするか。どこに価値を見出すか。そういうものが合わない限り、ずっと対立が続いてしまう。お互いに不信感が先立ってしまう。そういうのが消えないかぎり、迷走が続くような気がする。

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