りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

風のことは風に問え 太平洋往復横断記

辛坊治郎さんの「風のことは風に問え 太平洋往復横断記」を読みました。昨年、テレビラジオの仕事を投げ打って、挑戦した太平洋をヨットで単独横断した時の記録です。彼が挑戦をしている時も、ニッポン放送の「Zoomそこまで言うか」は日替わりパーソナリティを立て番組を継続、生存テレフォンで彼の現状を追い続けていたので、Podcastでこの番組をフォローしている自分としては、状況はある程度把握していたつもりだったけど、現実ははるかに過酷で正に命がけ、帰ってきたのが奇跡というのも満更嘘じゃなかったんだなという内容のものでした。ヨットのことは全然判らないので、読んでいても想像ができない話が数多くあったのだけど、日々発生するアクシデントと大自然の驚異と闘いながら、往路は一路サンディエゴを目指し、復路は大坂を目指してひたすらヨットを操舵。何のためとか、誰のためとかではなく、とにかくチャレンジしないと後悔するからという思いだけで冒険を敢行、色々な奇跡にも助けられながら、無事帰国したという物語でした。これを読んだからといって、自分も冒険したいとはかけらも思わないけど、生きているうちにやっておけば良かったと思うようなことがない人生を送るべきなんだろうなというのはつくずく感じた。全てが満たされた状態では幸せを感じないように、何か足りないピースがあって、それが満たされた時、人は幸せを感じるというのはそうなんだろうなと思う。だから自分でやらないといけなかったんでしょうね。人の死亡率は100%。だから生きているうちにやっておきたいことはやる。やれるときにやっておく。凄く背中を押してくれる本だったような気がする。

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