りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

プライベート ライアン

冒頭20分は史上最大の作戦ノルマンディ上陸作戦の映像。ブラッディ・オマハといわれた最も凄惨な現場。戦争の惨たらしさが伝わってくるシーン。20分間、長いなと思って映像を見ていたのだけど、まずどっぷりと戦場の悲惨さを理解してからこの物語に参加せよというスピルバーグ監督の意図が見えるような気がした。そして、こういう修羅場を命からがら生き延びた兵士たちに、あまりにも理解不能な、そうFUBARな命令が下される。ひとりの、そう何でもない一兵卒のライアンを救う為に8人の兵士が命を懸けて助けに行くというもの。戦場では上司の命令は絶対。しかし、それにしてもFUBARだ。こういう部隊の隊長には何故かトム・ハンクスが良く似合う。理不尽だけど命令は命令。一癖も二癖もある部下を引き連れて、命令を遂行する。正に命がけで。ライアンを見つけ出した時、その青年がマッド・デーモンで良かった。彼は普通に自分を助ける命令がいかにFUBARなのかを理解している。そこまでして助けられた命だけに正しく恥じることなく生きてきた、っていうラストのシーンは良かったな。パルム・・・語学は堪能でも戦場では何もできなかった男。多分、自分も戦場ではああなってしまうのかもしれない。色々考えさせられる作品でした。

プライベート・ライアン