りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全

大前研一さんの「勝ち組企業の『ビジネスモデル』大全」を読みました。まず、最初に
「20 世紀までは製品・サービスの優位性や差別化が重要でしたが、今は製品の優位性や差別化で勝負するのが非常に難しい時代です・・・商品の優位性や差別化で勝負できない時代には、『安い』ことが一番の差別化になるのです」というメッセージが有り、「そんな時代の勝ち組企業のビジネスモデルとは何か? という問いに対する答えを最初に言ってしまうならば、『抱えない』こと=『ソリューションファースト』であることです」と続く。そして、「これからの勝ち組企業の必須条件は製造設備や人材を社内に抱え込まないのと同時に『お客さんのことが分かっていて、お客さんの意見を聞いて、それを実現するためのソリューションが作り出せる』ということです。ソリューションが何かを最初に考えて、それを実現してくれる人、会社を世界中から探し出してくる『ソリューションファースト』の発想を持っていないと勝ち組企業にはなれないのです」というのが一つの結論らしい。そして「勝つ企業というのは、お客さんをがっちりとつかまえた企業です。そして客を握った企業の強みを活かし、日本企業が強くなるためには業界そのものを再編成することが必要です」という提言につながる。個別の企業に関する、1)当該企業が抱える課題、問題点の分析、2)周辺環境分析、3)これらの企業に対する提言のいずれも説得力があってさすがだと思った。個人的にはM&Aの視点とグローバルでの視点が全然違うなと思った。自分にないものをどうやって調達するのか、自分たちのソリューションを求めている顧客がどこにいるのかということなんだと思うけど、やっぱりさすがだなと改めて感じてしまいました。

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今月の読書 3冊