りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

奇跡の経済教室 【戦略編】

 中野剛志さんの「全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室 【戦略編】」を読みました。前作の基礎編でMMTについて少しかじって、かなり刺激を受けてしまったので、これも一気読み。こちらは、日本の経済政策、特にバブル崩壊後、平成30年間の経済政策がいかに間違いだったか・・・ということを語った本ですね。MMTについて、もう少しきちんと腹落ちしていないといけないのだけど、一番納得したのが、「日本における政治対立や政策論争は、『保守的新自由主義』対『進歩的新自由主義』という、単なる新自由主義の枠内での内輪もめにすぎなくなってしまった」という主張。今の考え方、イデオロギーといってもいいのかもしれないけど、基本的に「新自由主義」の上に立っていて、その考え方が間違っていたとしたら、政治の選択肢が無くなってしまっているという実感に合っているような気もする。そして、その文脈でアメリカのトランプや欧州で起こっているナショナリズムの台頭を考えると、理解できるような気がした。逆説的にいうと、民主社会主義的な政策がないと選択肢とは言えないということかな。グローバル化の流れを止められるのかというのはとても疑問。ただ、グローバル化国民国家と民主政治はトリレンマですべてが成り立つことはないというのはその通り。であれば、民主主主義とグローバル化はやっぱり両立しないという主張も判るような気がする。それと、トリクルダウンっていうの嘘だろなと。もう少し消化したいです。

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