りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

キャプテンシー

鴻鵠塾の勉強会に参加。久しぶりです。今日は石坂産業の社長である石坂典子さんの「Zero Waste Design」とラグビー元日本代表キャプテンである廣瀬俊朗さんの「キャプテンシー」の2つの講演がありました。石坂産業の話はゴミのリサイクルに係る話でそれはそれで大変興味深い話だったのだけど、やはり廣瀬さんの話が面白くて強烈だった。目標より目的にフォーカスする。大きな命題はこれ。廣瀬ジャパンの場合は「憧れの存在になりたい、新しい歴史を作りたい」というのが目標。勝つことは目的。もちろん、勝たないと「憧れの存在」にはなれないし、「新しい歴史」も作れないのだけど、勝ちに必要以上にフォーカスしないというのが廣瀬さんの中にはあったようだ。恐らく、何が何でも勝つということではなく、尊敬される態度、カッコいいと思われるチームの絆、勇敢さ、そういうものが「憧れの存在」に含まれているのだと思う。

チームのキャプテンとしてはまず、「私たちの役割ではなく"私の"役割」を明確にすること。主力メンバーもサブメンバーもあるいはベンチに入れなかったメンバー一人一人に、チームの中で役割がある。そういう一人一人の役割を明確にすることが大切という話。代わりがいないこそ責任感が生まれるというのが印象的だった。自分が大切なメンバーだと思われれば、チームやメンバーへの想いが強くなる。

あと、廣瀬さんはキャプテンとして人間関係の構築が重要と考え、1)ニックネームで呼ぶ、2)全員に何らかの形で毎日声を掛ける。できれば単に声を掛けるだけでなく、話のキャッチボールを行う、3)誉める、の3点に気を付けていたとのこと。あと、「場を作る」という話の中で、スパイク磨きの話が出てきた。試合の勝敗はある程度運にも左右されてしまうけど、何が大事かといえば準備が一番大事。試合の前日自らがスパイクを磨き、そこで選手相互がコミュニケーションをすることも大事だけど、試合当日、相手のスパイクを見た時、「自分たちの方が良い準備をしてきた」ということが「勝ち」への自身につながったという話は良かった。モノを大切にする日本人の心に繋がるところがあるような気がした。それと、試合が終わった時、ロッカールームを綺麗にして帰る。あとで片づけをする人たちが、ジャパンを尊敬してくれる。そういうチーム作りをしてきたような気がする。

あと、色々。人間としては色々なことに興味を持ち、刺激を受けて、知見を広げ、自分を成長させるべきというのはごもっとも。自身がやっていることだけに説得力がある。

話題が豊富で、話術も巧みで、コンテンツも色々気配りされた、説得力のある講演でした。