りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

さよなら渓谷

2013年の作品なんですね。10年以上も前に原作を読んで、映画も見たはずだけど改めてNetflixで見つけて鑑賞。あまりにも凄い設定だったので、原作はかなり覚えていたつもりだけど、映画を見てやっぱり解釈が少し違っていたのかなと思った。原作を読んだ時、最後にかなこが去っていくのは、こんなに過去に引きずられていたら、幸せになれないと思ったからなんだと思っていました。俊介に対する気持ちは少しずつ寛容になりつつも、やはり許せない過去だけがある。そんな過去に引きずられてはいけないと思ったからなんだと思っていました。でも、映画では俊介が「幸せになりそうだった」と語っている。「二人で不幸になるために一緒にいるのだから、幸せになってはいけない」というようなコンテクストで放った言葉だったと思う。やっぱり、どんな形にせよ、幸せになったらいけなかったのかな。正直かなこの気持ちが良く判らない。最後に一彦が俊介に問う言葉。「事件があってかなこに出会った人生と事件が無くてかなこに出会わなかった人生、どちらが良かったか?」人生を大きく狂わせた事件、そしてかなこによって後の人生も大きく軌道修正を余儀なくされた。それでも、答えはもちろん前者なのではないかと思ったのだけど・・・

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