りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

東大講義録 文明を解く Ⅰ

堺屋太一さんの「東大講義録文明を解くⅠ」を読みました。この本、以前読んでいるらしいのだけど、すっかり忘れている。そして、2002年の講義の記録なのだけど今読んでも全然違和感の無い内容となっているように思います。まあ、歴史を振り返って文明を考えるわけなので、10年スパンでどうなるものでもないのかもしれないけれど、歴史を踏まえて今を語っている作品なので、2015年の時点から見ても、今(2002年)の見方が正確なことに驚かされます。主題は知価革命。歴史を見るとき、その時代にとって何が「正義」なのかと言う点がポイント。それは、資源との関係でも変わるわけです。資源があまって供給過剰な状態なのか、資源を大切にしていかなければならない時代なのかですね。この巻の最後で、1980年代に世界の先進諸国が近代工業社会から知価社会に入る一方で日本は官僚主導で、猛烈に近代工業化を強化してきたという話に触れられています。おそらくポイントはなぜ文明が転換点を迎えたのか、なぜ文明の転換が起こったのかについて触れると予告しています。本番はこれからのようです。

 

 

[DATA]
今月の読書 2冊
1月からの読書 53冊