遠野物語remix - りおパパの日記

京極夏彦さんの「遠野物語remix」を読みました。柳田国男さんの遠野物語を忠実に現代語訳したもの・・・と理解するといいのかな。そもそも遠野物語って不思議な話です。東北にある遠野に伝わる神や妖怪の話、家々の伝承などを取りまとめたものです。語り手は佐々木喜善。彼は小説家希望だったらしいけど、柳田国男さんが彼の話を聴いてまとめ上げたもの。明治っていうのはそんなに昔でもないのだけど、遠野物語がその時代を表しているとすると、わずか100年ほど前の日本人が、神様や妖怪とどう暮らしてきたか、人間の生や死をどうとらえていたかを考える上でとても参考になる気がします。というか、昔は神隠しみたいな不思議なことが結構起こっていたんだなと思います。まあ、そういうことで生活上に起こる矛盾のようなものを上手く消化していったのかもしれません。何となく読み切ってしまいました。