岐阜に出張でした。で、往復の新幹線の中でさだまさしさんの「アントキノイノチ」を読みました。この手の本には弱いです。ちょっと泣いてしまいそうになりました。主人公はある事件をきっかけに、人とのかかわりがうまくできなくなった少年。おそらく、もう少し大人であれば、そういう嫌な人間との距離感をうまく保てたりするのでしょうが、若いということはある意味で不器用だから、そういうことができなかったということなのかもしれません。そして、彼の仕事は一人暮らしの老人等が亡くなった際に、遺品を整理すること。孤独死の現場などは、それは悲惨な状況のようですが、遺品を整理するということは、亡くなった方の思いを整理してあげることでもあり、小説にもあるように天国への運送屋ということができるのかもしれません。そして、その思いを愛する家族に届けることも大切な仕事です。言葉にしてしまうとチンケな感じもしますが、おそらくその場に立ち会えば、その重要さがわかるような気がしました。とりあえず、映画も行ってみたいと思います。

- 作者: さだまさし
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/08/04
- メディア: 文庫
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