りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

風に立つライオン

さだまさしさんの「風に立つライオン」を読みました。もちろん、映画の原作です。映画も良かったけど小説も良かった。特に映画では省略されてしまった東日本大震災被災地へケニア人医師としてンドゥングが行き、紘一郎のバトンをまさおにつなぐというコンセプトが良かったです。
あとがきでもいろいろ触れられていましたが、この「風に立つライオン」はさださんのアルバム「夢回帰線」に収録された楽曲のひとつで、一般的なヒット曲というのではなくファンが選んだ好きな曲で常に1、2位を争う曲だそうです。この曲を聴いて医学を志したり、海外青年協力隊として海外支援を志す若者(だけではないか)がたくさんいることでも有名らしい。さださんの言葉を借りれば、「曲を作った時には想像もしなかった広がりが生まれました。僕に人の人生を変える力があるとは思えません。でも、歌は世の中に出た瞬間に独り歩きを始めます。そして、リスナーの心に花を咲かせてくれます。」ということです。あと、作品中の紘一郎の言葉。「医師が患者から奪ってはいけない最も大切なものはな、命じゃないんだよ。希望なんだ。・・・だってよ。命はその人の身体の持ち物だけど、希望は心の持ち物だろ?人はよ、身体だけで生きているんじゃねえだろ?心で生きているんだからさ。」

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今月の読書 1冊
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